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by 237takeshi

風の谷のビール ダークラガープラハ

ビール紹介第60回です。
今回も日本の地ビールをご紹介することとしましょう。静岡の風の谷のビール ダークラガープラハです。風の谷のビールには4つほど種類があるのですが、特に個性的なところでダークラガープラハを選んでみました。購入場所は川崎・・・あたりのデパートのお酒売り場だったと思います。
風の谷のビール ダークラガープラハ_b0045135_22442486.jpg

◆飲んでみました 
色はやはり大変濃く、黒褐色ですね。ローストされた麦芽によるものでしょう。
香りは上品なカラメル香が目立ちます。

口に含むと適度な酸味(ロースト麦芽由来?)、甘味、そして少し遅れてコクを感じます。仕上げに後味には苦味がじんわり溢れます。
どれも突出するほどの刺激はありませんが、素晴らしく調和しています。非常に良い出来です。
アルコール度数は5.5%です。


◆黒ビールって何?(おまけです) 
ところで、ダークラガーって?プラハって?というところが気になりませんか?
いや、そもそも「黒ビール」と言いますが、これって何なんでしょう?

「黒ビール」という呼称は、発酵の違いを考えずに、色だけでビールをグルーピングするという大変おおざっぱな言い方だったりします(・・・個人的には、あまりビールに凝らないのであればコレでもいいとも思うんですけどね♪)。




以上でおしまい!で構わないのですが、敢えて掘り下げてみましょう。
考えてみると、ビールは上面発酵(エール)と下面発酵(ラガー)に分かれましたよね?
(以前、ビールの分類についてこんな記事を書きましたねぇ。。)
で、エール系で黒と言えばポーターやスタウトがありますね。一方、ラガー系においては、元々はミューニックモルトを使用したミュンヒナーと言う種類が「黒ビール」に相当します。しかしミュヒナーは歴史上徐々に黒から淡い色に移り変わってしまったそうで、今では必ずしも「ミュンヒナー=黒」とは限らないらしいです。ややこしい話ですね。。

というわけで、現在では、ドイツ系ラガーの世界ではシュヴァルツ(Schwarz)ないしドゥンケル(Dunkel)という呼称で括られるカテゴリーに属するものが「黒ビール」に相当すると考えていいと思います。


相当引っ張りましたが、それでは今回のダークラガープラハとは何でしょうか?

プラハとはもちろんチェコのプラハですが、淡色のピルスナーのイメージがあるプラハでは、上質の濃色ラガーも作られています。ウ・フレクという酒屋さんのダークラガーなどは特に有名だったりします。
そんなわけでプラハでもダークラガーが作られているのですが、これが目指すところが、古典的ミュンヒナーだということらしいです。つまりは、かつての濃色のミュンヒナーを後継する形で、プラハのダークラガーが存在する・・・プラハのダークラガーは、そんな位置づけにあるということなのです。


細かいなぁ・・・
by 237takeshi | 2005-02-18 23:05 | 日本のビール